ディンプルキーは自分で作れる?
鍵の製作パターンが3億近く存在していますが、マスターキーに存在するディンプルのパターンを把握すればスペアキーの作成は可能です。
用意する物はディンプルキーのディンプルの大きさと深さを計測するノギスとボール盤、加工材料として金属製のパテが必要です。
注意点は自分でディンプルキーのスペアを作成する時は、複製の誤差を無くすために合鍵から複製は行わず必ずマスターキーから複製を行ってください。
またキーシリンダーに割り振られている形状は、くぼみだけでなく未加工の場所も形状設定されているので、用意する素材は歪みの無い物を用意してください。
以上の点を考慮してマスターキーと同じタイプのディンプルキーを用意し、それをノギスで計測した大きさに近づける形で複製します。
ディンプルキーのシリーズによっては深さがパターン化されている物も多く、計測結果と近い物をホームセンター等で購入すると作業効率が高くなるのでお勧めです。
特に深さが0.23mmと0.39mmと0.4mmのパターンで構成された物がお勧めで、シリーズが一致しなくとも同じ形状ならば十分に加工複製の検討候補として挙げられます。
ディンプルキーのスペアを作る際は、時間にゆとりがある時がおすすめです。
最近では、防犯性の観点からディンプルキーと呼ばれる種類の鍵を使用している場面が多くなりました。
ディンプルキーとは、鍵本体にディンプル(くぼみ)がある鍵を指します。従来の鍵は山型に凸凹しているのに対し、ディンプルキーは浅いくぼみがいくつかある形状をしています。
これが鍵が合わないと開錠しない仕組みとなっていて、ピッキング対策に高い効果があると言われています。
メリットが多いディンプルキーですが、デメリットもあります。
従来の山型の鍵と比較して、スペアの作成が難しくなっています。
鍵の精度も従来型よりも向上していますので、スペアの作成は余程腕の立つ職人さんでなければ困難な仕事でした。
現在では、専用の機械を導入している店舗であれば作成が可能ですので、事前に問い合わせをしてみると良いでしょう。
作成が容易になったと言っても、複雑な構造上出来上がるまでの時間は30分程度と従来型の倍程度かかりますので、時間には余裕を持って作成しておくことをおすすめします。